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🐉神・魔(31)
metatron

メタトロン

Metatron · 天界の書記 — 神の口、神聖な記録の天使

メタトロン(希伯來語Mēṭāṭrōn 希臘語Metatrōn)は猶太教カバラと外典伝統の最高位の天使の一にて 神に最も近き席に立つ者 と 小ヤハウェ(Lesser YHVH) と 存在の君(Sar ha-Panim) と 天の書記 として呼ばるる結定的正典図像である。語源は希臘語のmeta(超えて 近く)+thronos(玉座) — 玉座の傍に立つ者 — 又は希臘語のmetator(伝令 案内者)より派生せし結定的正典語彙にて多の語源が共存する結定的正典である。別名はヤホエル(Yahoel)とサル・ハ・パニム(Sar ha-Panim 存在の君)とサル・ハ・オラム(Sar ha-Olam 世界の君)とミタトロン(Mitatron)と小ヤハウェ(Lesser YHVH)が結定的正典語彙である。最も決定的なる文献正典は西暦五から六世紀頃の三エノク書(3 Enoch Sefer Hekhalot)第四から十六章の人エノク(Enoch)が昇天の後に変容されてメタトロンと為りし結定的始原正典と四から六世紀のバビロン・タルムード・ハギガ十五甲のエリシャ・ベン・アブヤ(Aher)がメタトロンが天にて座せしを見て 天に二の権あり(two powers in heaven) の異端と誤解せし結定的正典である。千二百八十年代モーセ・デ・レオン(Moses de Leon)の光輝の書(Zohar)のカバラの結定的正典にて生命の樹(Sephirot)のケテル(Kether)の天使にて 千九百九十九年十一月十二日米国公開の映画ドグマ(Dogma ケヴィン・スミス監督)のアラン・リックマン(Alan Rickman)演ずるメタトロンが二十一世紀結定的映像正典である。

seraphim

セラフィム

Seraphim· 天使九階級の最高位 神を囲む燃える者たち

セラフィム(希伯來語Səraphim 単数Saraph)は猶太と基督教の天使学 — 結定的正典 — の九階級の天使の位階の最高位の階級にて — 語源 — 希伯來語のサラフ(saraph) — 燃ゆ(to burn) — より派生せし — 燃ゆる者ら(burning ones) — の結定的正典図像である。別名 — 燃ゆる者ら(burning ones)と火の天使(fiery angels)と神の御座の守者(guardians of the throne)と智天使(ケルブ)と共に神に最も近き二の階級 — が結定的正典語彙である。最も決定的なる文献正典は紀元前八世紀頃のイザヤ書(Isaiah)第六章一から七節のイザヤが見し幻にて神の御座の周りを飛びて 聖なるかな聖なるかな聖なるかな万軍のヤハウェよ 其の栄光は全地に満つ(Holy holy holy Lord of Hosts) を唱ふる六の翼を有する結定的始原正典と西暦五から六世紀頃の偽(僞)ディオニシオス(Pseudo-Dionysius)の天上の位階(De Coelesti Hierarchia)第七章の九階級の天使の位階の一階級の結定的正典である。十三世紀のトマス・アクィナス(Thomas Aquinas)の神学大全(Summa Theologica)第一部百八問五節の結定的正典と千二百二十四年九月十四日のアシジの聖フランチェスコ(St. Francis of Assisi)のラ・ヴェルナ(La Verna)の山にての六の翼のセラフィム幻視と聖痕(stigmata)の結定的正典である。

cherubim

ケルビム

Cherubim· 天使九階級第二位 神の知恵と御座の守護者

ケルビム(希伯來語kerubim 単数ケルブkerub 希臘語cheroubin 羅典語cherubim)は猶太と基督教の天使学 — 結定的正典 — の九階級の中セラフィム(Seraphim)の次の第二位の天使にて神の御座を支へて神聖なる智慧を伝へる結定的正典図像である。語源はアッカド語のkaribu(仲介者)又はアラム語のkerub(近き)より派生したる結定的正典語彙にて アッシリアのラマッス(lamassu)とシェドゥ(shedu)の牡牛と人と鷲の複合の図像の影響が結定的正典である。最も決定的なる文献正典は紀元前六世紀頃の創世記(Bereshit)第三章二十四節 — エデンの園の路を守る ケルビムと回転する火焔の剣(lahat ha-herev ha-mithapeketh) 結定的正典 — と出エジプト記(Shemot)第二十五章十八から二十二節と第二十六章三十一節 — 契約の櫃(Ark of the Covenant)の上の贖罪所(kapporet)の黄金の二のケルビム結定的正典 — と列王紀上第六章二十三から二十八節 — ソロモン神殿の十キュビト(約四点五米)のケルビム結定的正典である。紀元前五百九十三から五百七十一年のエゼキエル書(Yehezkel)第一章五から十四節の 四の生物(chayot 人と獅子と牡牛と鷲の顔と四の翼) 結定的正典と第十章のケルビムと輪(ophanim)結定的正典にて 西暦五から六世紀の偽ディオニュシオス・アレオパギテース(Pseudo-Dionysius the Areopagite)の天上位階論(De Coelesti Hierarchia)第七章の九階級の中第二位結定的正典である。

ophanim

オファニム

Ophanim· 天使九階級第三位 神の車輪、正義の御座

オファニム(希伯來語Ofannim 単数Ofan)は猶太と基督教の天使学 — 結定的正典 — の九階級の第三位の天使にて — 語源 — 希伯來語の オファン(ofan) — 輪(wheel) — の複数形の結定的正典図像である。別名 — オファニム(Ophanim)とガルガリム(Galgalim 輪等)と座天使(Thrones 羅典Throni)と神の戦車(Merkabah メルカバ)の輪 — が結定的正典語彙である。最も決定的なる文献正典は紀元前六世紀頃のエゼキエル書(Ezekiel)第一章十五から二十一節と第十章九から十三節のケルブの傍の巨大なる輪の中の又別の輪(Wheel within a wheel)の輪の縁が無数の眼にて満たさるる結定的始原正典と紀元前二世紀頃のダニエル書(Daniel)第七章九節の 古しへより常に座します者 の 火の輪 の御座の結定的正典である。西暦五から六世紀頃の偽(僞)ディオニシオス(Pseudo-Dionysius the Areopagite)の天上の位階(De Coelesti Hierarchia)第七章の九階級の天使の位階の第三位の座天使(Thrones)として羅典化されし結定的神学正典と十三世紀のトマス・アクィナス(Thomas Aquinas)の神学大全(Summa Theologica)第一部百八問の座天使の結定的正典である。最も決定的なる十四世紀正典は千三百二十年頃のダンテ・アリギエーリ(Dante Alighieri)の神曲(Divina Commedia)天国篇(Paradiso)第二十八歌百三から百五行の九階級の天使の位階の第三位の座天使の結定的正典である。

satan

サタン

Satan· 大いなる敵対者 怒りの王、人類の告発者

サタン(希伯來語Satan 希臘語Satanas 羅典語Satanas 阿藍語Satana)は猶太と基督教と回教の伝統 — 結定的正典 — の最高の悪魔にて — 語源 — 希伯來語の サタン(satan) の 大敵者(adversary)又は告発者(accuser) の結定的正典語彙である。別名 — ディアボロス(Diabolos 希臘語 誹謗者)と悪魔(devil)とルシファー(Lucifer 光の運び手)とベリアル(Belial)とベルゼブブ(Beelzebub)とイブリース(Iblis 回教のサタン)と古き蛇(old serpent)と大龍と暗の君(prince of darkness) — が結定的正典語彙である。最も決定的なる文献正典は紀元前六から四世紀頃のヨブ記(Job)第一章六から十二節と第二章一から七節 — 天上の法廷にてヨブ(Job)を試す大敵者(satan 定冠詞を用ふ)の結定的始原正典と紀元前六から五世紀頃のゼカリヤ書(Zechariah)第三章一から二節 — ヨシュア(Joshua)を告発するサタン結定的正典である。西暦一世紀のマタイによる福音書(Matthew)第四章一から十一節とルカによる福音書(Luke)第四章一から十三節 — 荒野にてのイエス・キリストの四十日の試結定的正典とヨハネの黙示録(Revelation)第十二章七から九節 — 天上の戦にて大龍たるサタンがミカエル大天使に敗れて落つる結定的正典と第二十章一から三節と十節 — 千年の縛と最後の永の火と硫黄の池の結定的正典である。

beelzebub

ベルゼブブ

Beelzebub · 蝿の王 — 暴食の大公

ベエルゼブブ(希伯來語Baʿal-Zəvuv 希臘語Beelzeboul 羅典語Beelzebub)は猶太と基督教伝統 — 結定的正典 — の大悪魔にて — 語源 — 希伯來語のバアル・ゼブブ(Baal-zebub) — 蝿の主(Lord of the Flies) — の結定的正典語彙にて本ペリシテのエクロン(Ekron)の市にて崇拝されし神 バアル・ゼブル(Baal-Zebul 高貴なる主) を猶太人が蔑し バエの主(ゼブブ=蝿) と称せし結定的正典図像である。別名 — ベエルゼブル(Beelzeboul)と蝿の王(Lord of the Flies)と鬼の頭(prince of devils)と七大罪の 暴食(Gula Gluttony) の大公 — が結定的正典語彙である。最も決定的なる文献正典は紀元前六から四世紀頃の列王記下(2 Kings)第一章二から十六節のイスラエルの王アハジヤ(Ahaziah)が病となりてエクロンのベエルゼブブに神託を求めしがエリヤ(Elijah)の咎を受けし結定的始原正典と西暦一世紀のマタイによる福音書(Matthew)第十二章二十四から二十七節とルカによる福音書(Luke)第十一章十五から十九節とマルコによる福音書(Mark)第三章二十二節のファリサイ人等がキリストを誹り 鬼の頭ベエルゼブブの力にて鬼を逐ふ と云ひし結定的正典である。千六百六十七年のジョン・ミルトン(John Milton)の失楽園(Paradise Lost)第一巻七十八から八十一行のルシファーに次ぐ堕天使の結定的十七世紀英文正典と千九百五十四年のウィリアム・ゴールディング(William Golding)の小説蝿の王(Lord of the Flies)の結定的二十世紀英文正典である。

paimon

パイモン

Paimon· ソロモンの72魔神第9位 芸術と学問の王

パイモン(羅典語Paimon 英語Paimon)は十七世紀の魔術書 — 結定的正典 — ソロモンの小さき鍵(Lemegeton Clavicula Salomonis)第一部 — アルス・ゴエティア(Ars Goetia) — の七十二の鬼神の中の第九位の強き王にて二百の軍団(legions)の悪魔を率ゐる結定的正典図像である。別名 — パイマ(Paimaim)とパイモン王(King Paimon)と駱駝の王と芸と学の王 — が結定的正典語彙である。最も決定的なる文献正典は千五百六十三年のヨハン・ヴァイヤー(Johann Weyer)の偽書の悪魔の君主(Pseudomonarchia Daemonum)のパイモンの結定的始原正典と十七世紀のレメゲトン・ソロモンの小さき鍵(Lemegeton Clavicula Salomonis)第一部アルス・ゴエティアの七十二の鬼神の中の第九位の王の結定的正典である。千八百一年英国のフランシス・バレット(Francis Barrett)のマグス(The Magus)のパイモンの結定的魔術書正典と千八百六十三年仏蘭西のコラン・ド・プランシー(Collin de Plancy)の地獄辞典(Dictionnaire Infernal)の駱駝の上の冠を戴く男の姿のパイモンの図像が結定的美術正典にて 二千十八年六月八日米国公開の映画ヘレディタリー(Hereditary アリ・アスター(Ari Aster)監督 A24)のパイモンの ハイル・パイモン(Hail Paimon) の結定的二十一世紀映画正典である。

astaroth

アスタロト

Astaroth · ソロモンの72魔神第29位 — 大公爵

アスタロト(羅典語Astaroth 英語Astaroth)は十七世紀の魔術書 — 結定的正典 — ソロモンの小さき鍵(Lemegeton Clavicula Salomonis)第一部アルス・ゴエティア(Ars Goetia)の七十二の鬼神の中の第二十九位の大公爵(Great Duke)の悪魔にして四十の軍団(legions)の悪魔を率ゐる結定的正典図像である。語源学的起源は紀元前二千年頃のメソポタミアの豊と愛と戦の女神イシュタル(Ishtar アッカド語) → フェニキアとカナアンのアスタルテ(Astarte) → 旧約の異邦女神アシュトレト(Ashtoreth) → 十六から十七世紀の魔術書の男の公爵悪魔の結定的正典語彙である。別名 — アシュトレト(Ashtoreth)とアスタルテ(Astarte)とイシュタル(Ishtar)と人文の学の公爵 — が結定的正典語彙である。最も決定的なる文献正典は千五百六十三年のヨハン・ヴァイヤー(Johann Weyer)の偽書の悪魔の君主(Pseudomonarchia Daemonum)のアスタロトの結定的始原正典と十七世紀のレメゲトン・ソロモンの小さき鍵(Lemegeton Clavicula Salomonis)第一部アルス・ゴエティアの七十二の鬼神の中の第二十九位の大公爵の結定的正典である。千八百十八年のコラン・ド・プランシー(Collin de Plancy)の地獄辞典(Dictionnaire Infernal)の邪なる龍の上のアスタロトの図像が結定的十九世紀美術正典にて 千九百九十五年より日本のナムコ(Namco)のテレビゲーム ソウルキャリバー(Soul Edge/Soulcalibur)シリーズのアスタロトが結定的二十一世紀グローバルゲーム正典である。

sandalphon

サンダルフォン

Sandalphon · 祈りの天使 — 人の祈りを神に届ける者

サンダルフォン(希伯來語Sandalphon 希臘語Sandalphōn)は猶太教カバラ伝統 — 結定的正典 — のメタトロンと対を為す最高位の天使にて — 人の祈を受けて花冠に編みて神に捧ぐる 祈の天使(angel of prayer) の結定的正典図像である。語源は希臘語のsynadelphos — 共に兄弟(co-brother) — より派生せし結定的正典語彙にてメタトロンの双子の兄弟の意なる結定的正典である。別名はサナダルフォン(Sanadalphon)とマルクトの天使(angel of Malkuth)と祈の天使と歌の天使(angel of music)と生命の樹の足(foot of the Tree of Life)が結定的正典語彙である。最も決定的なる文献正典は四から六世紀のバビロン・タルムード・ハギガ十三乙のサンダルフォンが他の天使等より五百年の身長分高く立つ結定的始原正典と西暦五から六世紀頃の三エノク書(3 Enoch Sefer Hekhalot)のサンダルフォンの結定的正典である。千二百八十年代モーセ・デ・レオン(Moses de Leon)の光輝の書(Zohar)のカバラの生命の樹(Sephirot)のマルクト(Malkuth 王国)の天使の結定的正典にて 千八百五十一年のドイツのハインリヒ・ハイネ(Heinrich Heine)の詩サンダルフォンと千八百五十八年の米国のヘンリー・ワズワース・ロングフェロー(Henry Wadsworth Longfellow)の詩サンダルフォン(Sandalphon)の結定的十九世紀英文と独文正典である。

ra

ラー

Ra· エジプト太陽神 万物の創造主にして王

ラー(埃及語Ra又はRe 太陽)は古代埃及神話 ヘリオポリス(Heliopolis 埃及語Iunu 柱の都) 神学 の結定的正典の太陽神と創造主と神々の王 にて 原初の混沌の海ヌン(Nun)より自ら涌き出でて シュー(Shu)とテフヌト(Tefnut)を生み ゲブ(Geb)とヌト(Nut) とオシリス(Osiris)とイシス(Isis)とセト(Seth)とネフテュス(Nephthys) のヘリオポリス九柱神(Ennead)の祖 の結定的正典図像である。語源は 埃及語Ra(太陽) の結定的正典語彙にて 新王国 第十八王朝(紀元前千五百五十年から千二百九十二年) 期 テーベ のアメン(Amun)神と合せられてアメン・ラー(Amun-Ra) の最高神として君臨せし結定的正典である。最も決定的なる文献正典は紀元前二千四百年から二千三百年頃 古王国第五から六王朝 のピラミッド・テキスト(Pyramid Texts) ウナス(Unas 紀元前二千三百七十五年から二千三百四十五年)とペピ一世(Pepi I) のピラミッド内部の結定的正典 と紀元前二千百年から千七百年頃中王国の棺槨文(Coffin Texts)と紀元前千五百五十年頃新王国の死者の書(Book of the Dead)と冥界の書(Amduat)が結定的正典である。ファラオの ラーの子(sa-Ra) の称号と鷹の頭に太陽の円盤とウラエウス(Uraeus)コブラの結定的正典図像である。

abaddon

アバドン

Abaddon· 滅びの天使 底なき淵の王

アバドン(希伯來語Avaddon 希臘語Apollyōn 羅典語Abaddon)は猶太と基督教伝統 — 結定的正典 — の滅と破壊の天使にて — 語源 — 希伯來語のアバド(avad) — 滅ぶと破壊す(to perish destroy) — より派生せし — 滅(destruction) — の結定的正典語彙にて希臘語のアポリオン(Apollyōn) — 破壊者(destroyer) — の結定的正典図像である。別名 — アポリオン(Apollyon)とアバドンと無底坑(アビス Abyss)の王と蝗の群の王 — が結定的正典語彙である。最も決定的なる文献正典は紀元前六から四世紀頃のヨブ記(Job)第二十六章六節と第二十八章二十二節と第三十一章十二節の アバドン が墓と滅の所として擬人化されし結定的始原正典と箴言(Proverbs)第十五章十一節と第二十七章二十節と詩篇(Psalm)第八十八篇十一節の結定的正典である。最も決定的なる新約正典は西暦一世紀のヨハネの黙示録(Revelation)第九章十一節の 無底坑の使者(angel of the bottomless pit) ありて其の名は希伯來語にてアバドンなり希臘語にてアポリオンなり の結定的正典である。千六百七十八年のジョン・バニヤン(John Bunyan)の天路歴程(The Pilgrim's Progress)のクリスチャンとの格闘にてのアポリオンの結定的十七世紀英文正典である。

osiris

オシリス

Osiris · エジプト冥府の王 — 復活と豊穣の神

オシリス(埃及語Asar 又はUsir 希臘語Osiris 強き者の座 又は 王座)は古代埃及神話 — 結定的正典 — の冥界と復活と豊穣と穀の神にて — ヘリオポリス九柱神(Ennead) — のゲブ(Geb 大地)とヌト(Nut 天空)の子にしてイシス(Isis)の夫 — として弟セト(Seth)に殺されて切られし屍をイシスが集めて復活せしめし後冥界ドゥアト(Duat)の王となりて死者の霊を裁きし結定的正典図像である。最も決定的なる文献正典は紀元前二千四百年から二千三百年頃 — 古王国第五王朝 — のウナス(Unas 在位紀元前二千三百七十五年から二千三百四十五年)のサッカラのピラミッド内のピラミッド・テキスト(Pyramid Texts)約七百五十九呪文の中の約二百呪文がオシリスの結定的始原正典 — と紀元前二千百年から千七百年頃中王国の棺槨文(Coffin Texts)と紀元前千五百五十年頃新王国の死者の書(Book of the Dead)殊に第百二十五章 否認の告白(Negative Confession) のオシリスの四十二の裁判官の結定的正典である。西暦一世紀頃 — 約西暦百年頃 — 希臘のプルタルコス(Plutarchos 四十六年から百十九年頃)の イシスとオシリスに関して(De Iside et Osiride) が最も完成せし結定的希臘羅典神話正典である。

horus

ホルス

Horus· エジプト天空・王権の神 鷹の眼を持つ正義の回復者

ホルス(埃及語Ḥr Hor 希臘語Hōros)は古代埃及神話 — 結定的正典 — の天と王権と正義の神にて — オシリス(Osiris)とイシス(Isis)の子として叔父セト(Seth)との八十年の王位の争ひの末に埃及の正当の王となれる結定的正典図像である。語源 — 埃及語Ḥrは 高き者と遠き者 の結定的正典語彙にて 別名 — ヘル(Heru)とホル(Hor)とホル・サ・イセト(Hor-sa-Iset イシスの子ホルス)とホル・ウル(Hor-wer 大ホルス)とホル・アクティ(Hor-akhti 二の地平のホルス)とハルポクラテス(Harpokrates 幼子ホルス) — が結定的正典語彙である。最も決定的なる文献正典は紀元前二千四百から二千三百年頃古王国第五王朝のウナス(Unas)のピラミッド・テキスト(Pyramid Texts)のホルスとセトの神話結定的始原正典と紀元前千二百五十年頃新王国第二十王朝ラメセス五世期のチェスター・ビーティー・パピルス一(Chester Beatty Papyrus I)のホルスとセトの争(Contendings of Horus and Seth)の八十年の争結定的正典である。西暦一世紀頃 — 約西暦百年頃 — 希臘のプルタルコス(Plutarchos)のイシスとオシリスに関して(De Iside et Osiride)第十二から二十章と第五十四から五十八章の結定的希臘羅典正典である。

anubis
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アヌビス

アヌビス· エジプトの冥界神 死とミイラ作りの守護者

アヌビス(古埃及語Anpu 希臘語Ἄνουβις Anubis)は古代埃及神話 — 結定的正典 — の死者の霊を導きてミイラ化(防腐)の儀を司る冥府の神にて — 山犬の頭と人の体 — の結定的正典図像にて — 黒の肌又は毛 — の結定的正典である。別名 — アンプ(Anpu)とイミ・ウト(Imy-ut '繃帯の者')とケンティ・アメンティウ(Khenty-amentiu '西方の長')とウェプワウェト(Wepwawet) — が結定的正典語彙である。最も決定的なる文献正典は紀元前二千四百から二千三百年頃の埃及第五王朝のサッカラのファラオのウナス(Unas)のピラミッド・テキスト(Pyramid Texts)のアヌビスの結定的始原正典と紀元前千五百五十年頃の埃及新王国の死者の書(Book of the Dead Book of Coming Forth by Day)の百二十五号呪文の結定的正典である。最も決定的なる神話正典は 心臓の重さの測り(Weighing of the Heart) の結定的正典にて死者の霊を死後の二真理の殿(Hall of Two Truths)に連れ来て其の心臓をマアト(Ma'at 正義の女神)の羽根と天秤に量らるる結定的正典にて心臓が羽根より軽ければ永の平和の葦の野(Aaru)に行きて重ければ怪物アムト(Ammut 獅・河馬・鰐の頭)に喰はれて永に滅ぶる結定的正典である。

⚔️武器(8)
⚔️防具(7)
mummy

マミー

Mummy · 包帯の死者 — 墓を守る呪われた死体

ミイラ(英語 mummy ペルシャ語 mūmiya 瀝青に由来)は防腐処理されて亜麻布の包帯に巻かれ墓より蘇りて生者に復讐と呪いを下す不死者である。図像学的原型は古代エジプトのミイラ製作と死後復活信仰にて 紀元前三千年頃古王国時代より新王国時代(紀元前千五百五十年から千二百九十五年頃)を経て精緻化された七十日間の防腐儀礼が定着した — 鼻孔より鉤にて脳を摘出 脇腹切開にて内臓を摘出してホルスの四息子(イムセティ ハピ ドゥアムウテフ ケベセンウエフ)のカノプス壺に分離保管 ナトロン(天然炭酸水素ナトリウム)にて四十日間乾燥 亜麻布包帯を数十重に巻きつつ死者の書護符を挿入 アヌビス神面を被る祭司による開口儀礼。ヘロドトスが歴史巻二(紀元前四百四十年頃)にミイラ製作過程を最詳記録した。一九二二年十一月英国考古学者ハワード・カーターによる王家の谷ツタンカーメン(紀元前千三百四十一年から千三百二十三年頃)墓(KV62)発掘と一九二三年四月後援者カーナーヴォン卿の死去がファラオの呪い伝説を世界化し 一九三二年カール・フロイント監督のユニバーサル映画ミイラ再生(ボリス・カーロフ演ずるイムホテプ)が蘇りて復讐するミイラ図像の映画正典を確立した。

cheonyeo-gwisin

処女幽霊

Cheonyeo-gwisin · 恨を抱いた処女の怨霊 — 解けぬ恨を抱いてさまよう韓国の幽霊

處女鬼神(チョニョグィシン Cheonyeo-gwisin)は婚姻ならずして恨(ハン)を抱きて死せし女の怨霊にて 白き素服(ソボク)と長く解き放ちたる黒髪と血の気なき蒼白なる顔が韓国恐怖図像の決定的正典である。損閣氏(ソンガクシ)とも呼ばれ 漢字處女(処女 未婚の女)と鬼神(キシン)の合成である。図像学的起源は朝鮮時代(千三百九十二年から千九百十年)の儒教的婚姻観と韓国巫俗(ムソク)信仰が結合せし結果にて 嫁ぐ能はざりし女の怨魂が九泉(クチョン)を彷徨ふとの信仰と恨を解きてこそ成仏すとの解寃(ヘウォン)思想が核心である。最も決定的なる文学正典は十七から十八世紀朝鮮後期の漢文小説薔花紅蓮傳(チャンファホンリョンジョン) — 平安道鐵山の二姉妹薔花(チャンファ)と紅蓮(ホンリョン)が継母許氏の謀略にて寃罪に死し處女鬼神となりて新任の鐵山府使鄭東祐(チョンドンウ)に真相を訴へて解寃する筋 — が處女鬼神図像の決定的正典にて 千八百十八年頃朴在馨(パクチェヒョン)の漢文本と十九世紀ハングル本が定着した。千九百七十七年KBS一TV伝説の故郷(チョンソルエコヒャン)初回放映以後 毎年夏の處女鬼神特集が韓国恐怖TV正典を確立し 千九百九十八年朴起亨(パクキヒョン)監督の映画女高怪談(ヨゴゲダム)と二千三年金知雲(キムジウン)監督の映画薔花 紅蓮(林秀晶と文根英主演)が二十一世紀韓国恐怖處女鬼神図像のグローバル正典を位置付けた。

yuki-onna

雪女

Yuki-onna · 雪女 — 吹雪の中に現れる冷たく悲しい美女

雪女(ゆきおんな Yuki-onna)は雪降る夜に吹雪の中より忽然と現れる蒼白なる美女妖怪にて 白き着物に漆黒なる髪 血の気なき顔にて道に迷へる旅人に近寄りて冷たき息にて凍らせて殺す日本冬の雪山妖怪の決定的正典図像である。図像学的起源は日本東北・中部・北海道等豪雪地帯の凍死(とうし)伝承と山の神信仰が結合せし結果である。最も早き文献記録は室町時代(千三百三十六年から千五百七十三年)連歌作者宗祇(そうぎ 千四百二十一年から千五百二年)の紀行文宗祇諸国物語(十五世紀末推定)にて越後國(現新潟県)の雪山にて遭ひたる白き衣の女に関する記録にて 江戸時代千七百七十六年鳥山石燕(とりやま せきえん 千七百十二年から千七百八十八年)の妖怪図鑑画図百鬼夜行に雪女が正典的妖怪として体系化された。最も決定的なる正典は千九百四年四月ラフカディオ・ハーン(Lafcadio Hearn 千八百五十年から千九百四年 日本名小泉八雲)の英文短編集怪談(Kwaidan: Stories and Studies of Strange Things)の雪女(Yuki-Onna)短編 — 武蔵國の老若樵夫の茂作(もさく)と巳之吉(みのきち)が吹雪に閉じ込められて休息したる中 雪女が茂作を殺して巳之吉は秘密を漏らさざるとの約束にて生かされたる後 巳之吉が結婚せし妻お雪(おゆき)が実は雪女なりしを秘密漏らせし後に悟りて彼女が消えたる悲劇 — が現代雪女図像の決定的正典を確立した。千九百六十五年小林正樹(こばやし まさき 千九百十六年から千九百九十六年)監督の映画怪談中の雪女エピソードがカンヌ映画祭審査員特別賞を受賞してグローバル正典を完成させた。

barrow-wight

ワイト

Wight · 古墳の死者 — 墓の宝を守る呪われた死体

ワイト(英語Wight 古墳ワイトはBarrow-wight)は古墳や塚に埋葬されたる屍が宝への執着と呪いに因りて起ち上がりたる墓地不死者にて 無形の幽鬼(レイス)と異なり屍の形を保つ自覚型不死者の正典図像である。語源は古英語wiht(生物 存在)に由来し — 八世紀古英語叙事詩ベオウルフ(Beowulf)等に登場する一般的 存在 の意味が — 後代に墓地不死者の特定の意味として定着した。図像学的起源は十三から十四世紀のアイスランド家族サガのドラウグル(draugr 歩く屍)とハウグブイ(haugbúi 古墳居住者)にて 最も決定的英文学正典は千九百五十四年七月J.R.R.トールキン(J.R.R. Tolkien 千八百九十二年から千九百七十三年)の指輪物語・旅の仲間(The Fellowship of the Ring)第一部八章 古墳丘の霧(Fog on the Barrow-Downs)にて — フロドとホビット達が古い森の東の古墳丘にて古墳ワイトに捕らわれて副葬品と共に埋葬される危機に陥るも トム・ボンバディルの歌にて救出される筋 — が現代幻想ワイト図像の決定的正典を確立した。千九百七十七年一月ゲイリー・ガイギャックス(Gary Gygax)のAD&Dモンスター・マニュアル(Monster Manual)にワイトが加えられて — 自らに殺された者を同族ワイトとなす生気吸収能力 — が現代RPG正典となった。