「악마」タグが付いたアイテム 15件
Lucifer · 光を運ぶ者 — 堕天した大天使、傲慢の王
キリスト教伝統で最も有名な堕天使。名はラテン語『光を運ぶ者』(ルクス・フェル)。本来神の最も栄光ある大天使だったが、自らを神と同等に置こうとした傲慢(スペルビア)により天から落ち、地獄の王となった。ダンテ『神曲』では地獄最深部の氷に閉じ込められた三つ顔の巨人として描かれる。
Satan · 大いなる敵対者 — 怒りの王、人類の告発者
ユダヤ・キリスト教・イスラム伝統の最高悪魔。名はヘブライ語『敵対者(adversary)』『告発者(accuser)』。ヨブ記では神の法廷で人間を告発する天上の検事の役割だが、後代キリスト教でルシファーと同一視され神に対立する悪の化身となった。七つの大罪の『怒り』の大公。荒野でキリストを誘惑した者。
Beelzebub · 蝿の王 — 暴食の大公
ユダヤ・キリスト教伝統の大悪魔。名はヘブライ語『蝿たちの主』(バアル・ゼブブ)。本来ペリシテのエクロンで崇拝された神『バアル・ゼブル(高貴な主)』をユダヤ人が侮蔑して『蝿の主』(ゼブブ=蝿)と呼んだことに由来。新約で『悪霊どもの頭』とキリスト自身が言及。七つの大罪の『暴食』の大公。
Mammon · 富の悪魔 — 強欲の大公
キリスト教伝統の富と強欲の悪魔。名はアラム語『財・金』(マモナ)。新約でキリストは『誰も二人の主人に仕えることはできない——神とマンモンに同時に仕えることはできない』と言う(マタイ伝6:24)。七つの大罪の『強欲』の大公。富を擬人化した悪魔で、黄金の玉座に座り硬貨の山を数える姿で描かれる。
Asmodeus · 色欲の大公 — 結婚を破壊する魔王
ユダヤ外典とキリスト教伝統の大悪魔。ペルシアのゾロアスター教の怒りの悪霊アエーシュマ・ダエーワ(Aēšma-daēva)に由来。トビト書でサラの七人の夫を相次いで殺した色欲の悪魔として登場。七つの大罪の『色欲』の大公で、ソロモンの小さき鍵の72魔神中32位の王にも分類される。
Belphegor · 怠惰の大公 — 怠けさせて人を堕落させる者
ユダヤ・キリスト教伝統の悪魔で、七つの大罪『怠惰』の大公。旧約詩篇とホセア書に登場するモアブの神『バアル・ペオル(Baal-Peor)』に由来。人間が発見の怠惰・創造性の停止・努力なき快楽に陥るよう誘惑する。風刺的伝承では、人々が『結婚が幸せだ』と自慢するので真実を確かめに地上に降りたが、幻滅して地獄に戻ったという話もある。
Abaddon · 滅びの天使 — 底なき淵の王
ヘブライ語で『滅び(アバドン)』を意味し、ギリシア語ではアポリオン——『破壊者』。新約ヨハネ黙示録9章で第五の終末のラッパが鳴る時に現れる底なき淵(アビス)の王。獅子の牙と蠍の尾を持ち蝗の群れのような軍勢を率い五ヶ月人を苦しめる。一伝承では神の僕として終末の審判を執行する天使、別の伝承では堕天使。
Bael · ソロモンの72魔神第1位 — 東方の王
16世紀のグリモワール『レメゲトン(ソロモンの小さき鍵)』の72魔神中第一位として記された東方の大王。本来はカナン・フェニキアの豊穣神『バアル(Baal)』だったが、ユダヤ-キリスト教伝統が異教の神を悪魔に格下げしたことで、ソロモン魔術書の強大な魔王となった。66個軍団の悪魔を率いる。
Paimon · ソロモンの72魔神第9位 — 芸術と学問の王
『レメゲトン(ソロモンの小さき鍵)』72魔神中第9位の強大な王。あらゆる芸術・科学・秘密の知識を人に教え、駱駝に乗り大きな儀式と音楽の行列を従えて召喚者の前に現れる。ダンテのような詩人は彼を学問の後援者として描き、現代ホラー映画『ヘレディタリー/継承』(2018)で主人公の悲劇を引き起こす悪魔として登場し大衆的名声を得た。
Astaroth · ソロモンの72魔神第29位 — 大公爵
『レメゲトン』72魔神中第29位の大公爵階級の悪魔。本来は古代セム族の豊穣・愛・戦争の女神イシュタル/アスタルテだったが、ユダヤ-キリスト教が男性悪魔に変換した。邪悪な龍に乗り手に毒蛇を持つ姿で現れ、召喚者に過去・現在・未来の全てを教え人文学と天文学を伝える。
Lilith · 夜の魔女 — アダムの最初の妻、女悪魔の母
ユダヤ神話の女悪魔。一伝承では神がアダムの肋骨ではなく彼と同時に土から作った『最初の女』であったが、自らをアダムと同等と考え彼に服従することを拒んでエデンを去った。その後サタンと結合し無数の悪魔(リリム)を産んだという。夜に子供を奪う魔女と見なされ、現代フェミニズムでは家父長制に抵抗した最初の女性の象徴として再解釈される。
Mara · 仏教の欲望の魔王 — 悟りを妨げる者
仏教神話の魔王。欲界第六天の他化自在天の主で、人を欲望と幻覚に陥らせ解脱を妨げる。仏陀が菩提樹下で悟りに近づく際、魔羅が軍と三人の娘(欲望・不満・渇望)を遣わして誘惑・脅迫したが全て失敗した逸話が最も有名。サンスクリット語『マーラ(Māra)』は『死・破壊』を意味する。
Orobas · ソロモンの72魔神第55位 — 馬頭の真実の大公
『レメゲトン』72魔神中第55位の大公(Great Prince)階級の悪魔。馬の頭を持つ姿で現れ、他の悪魔と異なり召喚者に決して嘘をつかず侮辱しない『紳士的』悪魔として有名。過去・現在・未来の真実、神性の本質、天地創造の秘密まで教え、召喚者を他の霊から守る。20個軍団を率いる。
Leviathan · 海の巨大怪獣 — 嫉妬の大公
旧約聖書の巨大な海の怪物で、キリスト教伝統で嫉妬の大公として発展した悪魔。ヨブ記41章で神のみが治めうる無敵の海の怪物として描かれる。鱗は盾より硬く口から火を吐き鼻から煙を上げる。七つの大罪の『嫉妬』の大公に分類される。
Baphomet · 山羊頭の偶像 — 秘教と陰謀の象徴
中世後期テンプル騎士団裁判(1307~1314)で彼らが崇拝したと主張された偶像の名。本来正確な形態は不明だったが、19世紀フランスの神秘家エリファス・レヴィが山羊の頭・女性の胸・蝙蝠の翼・額のペンタグラムを持つ両性具有の坐像として描き出して以来この図像が標準となった。黒魔術とオカルト陰謀論の最も有名な象徴。