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忍者の隠し投擲武器
手裏剣は日本の小型の投擲武器で、手の内に隠した小さな刃物を意味するその名のとおり、ひそかに帯びて投げる補助の武器である。大きく二つに分かれ、細く長い釘・針の形で先端から刺さるように投げる『棒手裏剣(長さ約15~25cm)』と、しばしば『忍者の手裏剣』として知られる平たい星形の『車剣(直径約10~15cm)』がある。大衆文化では忍者の主武器のように描かれるが、実際には主武器ではなく、敵の注意を散らし牽制するための攪乱用の補助武器だった。衣の内や帯に複数を隠して携え、鉄か鋼で作られた。
忍者の多用途道具兼武器
苦無(くない)はもともと日本の石工や庭師が使った多目的の道具で、葉の形をした厚い鉄の刃と、柄尻の環状の柄頭(リング)が特徴である。刃渡り約20〜30cm、重さ200〜400gで、本来は土や壁を掘り、隙間をこじ開け、漆喰を扱う工具だった。これを忍者(忍びの者)が万能の道具兼武器として転用したことで名高くなった——壁や地面に打ち込んで足場とし、環に縄を結んで鉤縄・錨として使い、急場には接近戦の短刀として振るった。大衆文化では手裏剣のように投げる武器として描かれるが、実際には重く空気力学的でないため投げるには不向きだった。専用の武器ではなく「生活道具の軍事転用」を示す代表例である。
毒針を飛ばす暗器
吹き矢は、約100〜300cmの細長い管に矢(ダート)を込め、息で吹いて飛ばす発射武器である。火薬も弦も用いず肺の力だけで軽い矢を飛ばすため、武器そのものの殺傷力はわずかで、矢の先に塗った植物性の毒が本体ともいえる。発射の瞬間にほとんど音が出ず反動もないため、獲物に気づかれる前に命中させられる静粛性が最大の強みである。有効射程は約10〜30mと短いが、命中精度は高い。南米アマゾン、東南アジア・ボルネオのダヤク族、日本の吹き矢など、熱帯・亜熱帯の狩猟民がそれぞれ独立に発展させた、代表的な「毒+静粛」の狩猟具である。