LoreArc

自然

「自然」タグが付いたアイテム 12件

🐉精霊(3)
nymph

ニンフ

下位

Nymph — 森の下位精霊

ニンフ(希臘語Νύμφη Nymphē 英語Nymph)は古代希臘神話にて自然の様々なる側面に宿る女の精霊らの結定的正典の総称である。語源は希臘語nymphē — 若き女 花嫁 — にて 居住環境に従ひて樹のドリュアード(Dryas)と特定の樹のハマドリュアード(Hamadryas)と淡水のナイアード(Naias)と海のネレイス(Nereis)と山のオレアード(Oreias)と湖のリムニアース(Limnias)と谷のアウローニアース(Aulonias)等に細分されたる結定的正典図像である。最も決定的なる文献正典は紀元前八世紀頃のホメロス(Homeros)の伊里亜斯(Ilias)六巻四百二十行と奥德修紀(Odysseia)六巻百五から百九行 — アルテミスと共なるニンフ — にて 紀元前七百年頃のヘシオドス(Hesiodos)の神統記(Theogonia)二百四十から二百六十四行の五十名のネレイデス目録と三百四十六から三百七十行の三千名のオケアニデス目録が結定的希臘神話正典である。最も決定的なる羅典文学正典は紀元八年頃のオウィディウス(Publius Ovidius Naso 紀元前四十三年から紀元十七年)の変身物語(Metamorphoses)にて 最も決定的なるヴィクトリア視覚正典は千八百九十六年英国画家ジョン・ウィリアム・ウォーターハウス(John William Waterhouse 千八百四十九年から千九百十七年)の絵画ヒュラスとニンフ達(Hylas and the Nymphs)であり マンチェスター市立美術館所蔵である。

dryad-spirit
📸 2

ドリュアド

精霊王

Dryad — 森の精霊王

ドリュアード(希臘語Δρυάς Dryas 複Δρυάδες Dryades 英語Dryad)は希臘神話の森と樹に宿る樹の精霊(νύμφη nymphe)にて 本来樫(δρῦς drys)に宿る精霊を意味したるも後代凡ての樹に宿る精霊の総称に拡張されたる希臘神話自然精霊の決定的正典図像である。語源は希臘語ドリス(δρῦς drys 樫)に由来し 精霊の四大分類 — ナイアド(淡水)とオケアニド(大洋)とネレイド(海塩水)とドリュアード(樹)とオレアド(山) — の中樹の決定的正典である。特殊正典のハマドリュアード(Ἁμαδρυάς Hamadryas 樹と共に)は — 一本の樹に永久結縛されて樹の生死と運命を共にする — ドリュアードの決定的変容正典である。最も決定的なる文学正典は紀元八年頃羅馬詩人オウィディウス(Publius Ovidius Naso 紀元前四十三年から紀元十七年)の変身物語(Metamorphoses)巻八七百三十八から八百七十八行のエリュシクトン(Erysichthon)正典 — テッサリアの王エリュシクトンがデメテルの神聖なる森の樫を斫りてハマドリュアードを殺せばデメテルが飢の精霊リモス(Limos)を遣りて永遠の飢にて処罰して終に自らを食はせし悲劇 — にて 千九百七十七年米国TSR社ゲイリー・ガイギャックス(Gary Gygax 千九百三十八年から二千八年)のD&Dモンスター・マニュアルのドリュアード(Dryad)怪 — 五版(二千十四年)現在まで一貫 — が現代幻想RPG樹の精霊の決定的正典である。

hamadryad
📸 2

ハマドリュアス

中位

Hamadryad — 森の中位精霊

ハマドリュアード(希臘語Ἁμαδρυάς Hamadryas 複Ἁμαδρυάδες Hamadryades 英語Hamadryad)は希臘神話の樹の精霊にて 一般のドリュアードと異なり — 一本の特定の樹に永久結縛されて — 其の樹の寿命と運命を共にする結定的正典図像である。語源は希臘語ハマ(ἅμα hama 共に)とドリス(δρῦς drys 樫 樹)の合成にて — 樹と共に — を意味する結定的正典語彙にて 一般のドリュアード(Δρυάς Dryas)が凡ての樹に宿る自由なる精霊なるに対し — ハマドリュアードは一本に永久結縛されたる — 決定的変容正典である。最も決定的なる文献正典は紀元前七百年頃希臘詩人ヘシオドス(Ἡσίοδος Hesiodos)のキロンの教訓(Χείρωνος Ὑποθῆκαι)の断片正典 — 後代一世紀頃希臘作家プルタルコス(Πλούταρχος Ploutarchos)が神託の衰微について(De Defectu Oraculorum)十一章にて引用 — にてハマドリュアードの寿命が鴉の九世代(約九年かける九等八十一年)と等しとの結定的正典にて 紀元前四から三世紀亜歴山大里亜詩人アポロニオス・ロディオス(Apollonios Rhodios 紀元前二百九十五年から二百十五年)の叙事詩アルゴナウティカ(Ἀργοναυτικά)巻二四百七十六から四百八十五行 — フリギアの羊飼ラエラプス(Laelaps)がハマドリュアードの樫を斫らざれば — ハマドリュアードが彼を祝福する — 結定的正典である。最も決定的なる羅典文学正典は紀元八年頃羅馬詩人オウィディウス(Publius Ovidius Naso 紀元前四十三年から紀元十七年)の変身物語(Metamorphoses)巻八七百三十八から八百七十八行の — テッサリアの王エリュシクトン(Erysichthon)がデメテルの神聖なる森の巨大な樫を斫りてハマドリュアードを殺せばデメテルが飢の精霊リモス(Limos)を遣りて永遠の飢にて処罰して終に自らを食はしむる — 結定的正典悲劇である。

🐉種族(6)
lizardfolk

リザードマン

Lizardfolk · トカゲ人間 — 沼地の冷血部族戦士

リザードフォーク(Lizardfolk、初出時は『リザードマン』)は鱗で覆われた肌と蜥蜴の頭部・尾を持つ爬虫類系人型種族で、一九七二年ゲイリー・ガイギャックスの『Greyhawk: Supplement I to Dungeons & Dragons』で『リザードマン』として導入され、一九七七年AD&D『モンスターマニュアル』で湿原部族戦士として定着した。第五版(2014)『モンスターマニュアル』以降、性別中立的な『リザードフォーク』に標準名称が変更された。身長一八〇-二一〇センチ、体重一二〇-一八〇キログラムの筋肉質な体躯、緑灰色・オリーブ・青緑色の鱗、蜥蜴の頭部に黄色い瞳と縦長の瞳孔、そして長さ一メートル以上の太い尾が決定的な外形的特徴である。湿原・湿地・マングローブ流域に二〇〇-四〇〇匹規模の部族を成し、女家長(マトリアーク)または呪術師を中心に運営される。卵から生まれる卵生種族で、変温動物のため寒冷地では行動が鈍化する。心理は第五版『ヴォーロのモンスター案内(Volo's Guide to Monsters, 2016)』に最も詳細に成文化されており、感情よりも生存・実用・資源効率を優先する『冷徹な実用主義者(コールド・プラグマティスト)』と描かれる — 約束は破らないが、その約束の解釈を自種族に有利に行う。ウォーハンマー・ファンタジー(Games Workshop、一九八九-)のリザードマン軍勢 — スラン・サウルス・スキンクの階級制 — と、AD&D設計に直接影響したNBCテレビ番組『Land of the Lost』(一九七四-一九七六、シドとマーティ・クロフト製作)のスリスタック(Sleestak)に同系統が認められる。

wood-elf

ウッドエルフ

Wood Elf · 森エルフ — 野生の弓手と自然部族

ウッドエルフ(Wood Elf、トールキン分類ではシルヴァン・エルフSilvan Elves)はエルフ族の野生森林居住分派で、一九五四-五五年J.R.R.トールキン『指輪物語』付録Fのエルフ分類 — ハイ・エルフ(Vanyar・Noldor・Sindar、神性とニンフ系)とシルヴァン(Silvan、闇の森とロスローリエンの森エルフ) — から派生し、一九七七年AD&D『モンスターマニュアル』および一九八九年『Greyhawk Adventures』(ジム・ウォードJim Ward他)で卓上ロールプレイ用に成文化された。身長一六五-一八〇センチの細身の体躯、銅色・オリーブ色・赤褐色の肌、緑と茶の自然迷彩衣装、長く真っ直ぐな黒髪または茶髪、全エルフ共通の長く尖った耳が決定的な外形的特徴である。部族社会は魔法貴族のハイ・エルフとは対照的に質素な狩猟採集生活を維持し、長弓・追跡・隠形・自然霊との交感に特化する。第五版『プレイヤーズ・ハンドブック』(二〇一四)基準でウッドエルフ亜種族は+2敏捷性・+1判断力、『エルフ武器訓練(長剣・短剣・短弓・長弓)』、『Fleet of Foot(+5移動)』、『Mask of the Wild(自然地形隠形優遇)』などの特性を持つ。図像はトールキン『ホビット』(一九三七)の闇の森エルフ(スランドゥイル、レゴラス)とロスローリエンのガラズリム(Galadhrim)に始まり、ゲームズワークショップ『ウォーハンマー・ファンタジー』(一九八七-)のウッドエルフ軍勢、ベセスダ『エルダースクロールズ』シリーズ(一九九四-)のボズマー(Bosmer)、バイオウェア『ドラゴンエイジ』シリーズのダリッシュ(Dalish)、ブリザード『ワールド・オブ・ウォークラフト』(二〇〇四-)のナイトエルフへと広範に展開された。

satyr

サテュロス

Satyr · 半人半獣 — 酒と音楽、享楽の森の種族

サテュロス(古代ギリシア語Σάτυρος、ラテン語satyrus)はギリシア神話における半人半獣の自然精霊で、酒と狂気の神ディオニュソスの宴の追従者として登場する。最古の典籍はヘシオドスの『女人列伝(カタロゴス・ギュナイコン、紀元前七〇〇年頃)』断片十(サテュロスを『無用な悪戯者種族』と描写)と『ホメロス賛歌』第十九番(パン賛歌、紀元前七世紀後半)で、視覚的正典は紀元前六-五世紀のアッティカ黒絵式・赤絵式陶器 — 最も有名な事例はフランソワの壺(エルゴティモス・クレイティアス作、紀元前五七〇-五六〇年頃、フィレンツェ国立考古学博物館蔵)とブリュゴスの杯(紀元前四八〇年頃、ロンドン大英博物館蔵) — で確立された。本来のギリシアのサテュロスは馬の尾・馬の耳を持つ獣形(theriomorphic)であったが、ヘレニズム期(紀元前四世紀後半)にローマのファウヌス(Faunus、ヌマ・ポンピリウス信仰由来の森と牧畜の神)と融合し、山羊脚・角・尾の図像が定着した。第五版D&D『Mythic Odysseys of Theros(2020)』基準でサテュロスは身長一五〇-一八〇センチ、人間の上半身、山羊の蹄を持つ脚、短い巻角、短い山羊の尾、そして決定的な外形的特徴である人間部分の野性的な巻き毛と顎髭である。種族特性は+二魅力・+一敏捷性、『魔法抵抗(Magic Resistance、魔法効果に対する内性判定有利)』、『陽気な跳躍(Mirthful Leaps、跳躍距離二倍)』、そして最も特徴的な『歓楽者(Reveler)』 — 笛(シリンクス/syrinx)またはアウロス(aulos)を吹いて魅了・幻惑効果を付与する。社会は森と野の群れ生活で、ディオニュソスの狂信的女性追従者マイナデス(Maenades)と共に宴(thiasos)を形成する。図像はルネサンス美術 — サンドロ・ボッティチェリ『ヴィーナスと火星(1483、ロンドン・ナショナル・ギャラリー)』、ミケランジェロ『バッカス(1497、フィレンツェ・バルジェッロ美術館)』 — とC.S.ルイス『ナルニア国物語:ライオンと魔女と衣装だんす(1950)』のミスター・タムナス(Mr. Tumnus)、ディズニー『ファンタジア(1940)』のサテュロスを通じて英語圏大衆文化に定着した。

yaksha

夜叉

Yaksha · インド・仏教の自然精霊 — 宝を守る両面の鬼神

夜叉(やしゃ サンスクリット語Yakṣaヤクシャ パーリ語Yakkhaヤッカ)は古代インド神話の自然と財宝の精霊に由来して ヒンドゥー教と仏教の両大宗教に吸収されて東亜細亜に伝来したる両面的精霊の決定的正典図像である。森と樹木と池と地中の財宝の守護者にて 財宝の神クベーラ(Kubera)を従ふ眷属にして 豊穣と多産を与ふる慈悲の守護神にして 同時に人を喰らふ猛烈なる鬼神の面をも持つ両面的存在である。最も決定的なる文献正典は紀元前五から三世紀頃編纂されたるインド叙事詩マハーバーラタ(Mahābhārata)のヴァナ・パルヴァ(森の書)の夜叉プラシュナ(Yakṣa Praśna 夜叉の問) — パーンダヴァ五兄弟の長兄ユディシュティラ(Yudhiṣṭhira)が夜叉に化けたる正義の神ダルマ(Dharma)の問に答へて死せる弟達を蘇らしむる筋 — が夜叉図像の決定的正典である。紀元前二から一世紀頃インドのマディヤ・プラデーシュ州バールフット(Bharhut)・ストゥーパの夜叉と夜叉女(Yakṣī)浮彫 — 現存最古の夜叉視覚正典 — が図像学的正典である。仏教伝来後 毘沙門天(Vaiśravaṇa クベーラの仏教的同一者)を従ふ天竜八部衆(Aṣṭasena)の一類として正典化され 二千二十年九月ミホヨ(miHoYo)のビデオゲーム原神(Genshin Impact)のキャラクター魈(Xiao 璃月の七夜叉の唯一の生存者)が二十一世紀グローバル・ゲーム正典を位置付けた。

🐉神・魔(1)
osiris

オシリス

Osiris · エジプト冥府の王 — 復活と豊穣の神

オシリス(埃及語Asar 又はUsir 希臘語Osiris 強き者の座 又は 王座)は古代埃及神話 — 結定的正典 — の冥界と復活と豊穣と穀の神にて — ヘリオポリス九柱神(Ennead) — のゲブ(Geb 大地)とヌト(Nut 天空)の子にしてイシス(Isis)の夫 — として弟セト(Seth)に殺されて切られし屍をイシスが集めて復活せしめし後冥界ドゥアト(Duat)の王となりて死者の霊を裁きし結定的正典図像である。最も決定的なる文献正典は紀元前二千四百年から二千三百年頃 — 古王国第五王朝 — のウナス(Unas 在位紀元前二千三百七十五年から二千三百四十五年)のサッカラのピラミッド内のピラミッド・テキスト(Pyramid Texts)約七百五十九呪文の中の約二百呪文がオシリスの結定的始原正典 — と紀元前二千百年から千七百年頃中王国の棺槨文(Coffin Texts)と紀元前千五百五十年頃新王国の死者の書(Book of the Dead)殊に第百二十五章 否認の告白(Negative Confession) のオシリスの四十二の裁判官の結定的正典である。西暦一世紀頃 — 約西暦百年頃 — 希臘のプルタルコス(Plutarchos 四十六年から百十九年頃)の イシスとオシリスに関して(De Iside et Osiride) が最も完成せし結定的希臘羅典神話正典である。

자연 — LoreArc | LoreArc