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グレムリン

Gremlin · 機械を壊す妖怪 — 現代技術時代のいたずら者

機械や装置をひそかに故障させる小さく狡猾な現代の妖怪。20世紀初頭、航空機の整備兵の間で原因不明の故障を起こす見えない存在として語られ生まれた。小柄で素早くいたずら好きで、飛行機・エンジン・電子機器に入り込みサボタージュを行う。技術文明が生んだ最も新しい形の妖怪。

起源

両世界大戦期の英国空軍パイロット・整備兵の軍隊俗語と伝承に由来する。ロアルド・ダールの童話等で大衆化され、技術時代の不運と故障を擬人化した現代妖怪として定立された。

特徴

  • 小柄で素早い体、狡猾な表情
  • 機械・装置をひそかに故障させる
  • 飛行機・エンジン・電子機器を狙う
  • 原因不明の事故・不運の擬人化

物語

技術文明の不運を擬人化した存在、コミックホラー・冒険の妨害者として登場する。制御できない事故と人間の傲慢、機械依存を扱う現代的物語に用いられる。

弱点

いたずらとサボタージュに執着し、見つかると容易に追い払われる。個体は弱く、機械のない環境では無力。

関連項目

goblin

ゴブリン

Goblin · 狡猾な小型部族 — 数と小知恵で生きる略奪者

ゴブリン(Goblin)は現代英語圏ファンタジーにおいて最も普遍的な『略奪小型亜人種』であり、中世ヨーロッパ民間伝承の意地悪な小妖精・小鬼に起源を持ち、十九世紀ヴィクトリア朝期のクリスティナ・ロセッティの詩『ゴブリン・マーケット(Goblin Market, 1862)』とジョージ・マクドナルドの児童小説『お姫様とゴブリン(The Princess and the Goblin, 1872)』、J.R.R.トールキンの『ホビット(The Hobbit, 1937)』第四-六章『霧ふり山脈のゴブリン』、そして一九七四年TSR『Dungeons & Dragons』オリジナル箱入りセット(ゲイリー・ガイギャックスとデイヴ・アーネソン)を経て定型化された。身長九〇-一二〇センチの痩せた体躯、頭部に比して大きい耳と鼻、黄緑色または灰色の肌、黄色い目、そして鋭い犬歯が決定的な外形的特徴である。洞窟・廃墟・暗い森の部族居住地(ゴブリン・ウォーレン)で群れをなして暮らし、罠・伏撃・略奪で生存する。個体戦闘力は第五版D&D『モンスターマニュアル(2014)』基準で挑戦評価一/四(体力七・防御等級一五)と非常に低いが、圧倒的な数と狡智、即興の臨機応変で冒険者にとって絶え間ない脅威となる。整列は一九七七年AD&D『モンスターマニュアル』以降、中立にして悪に固定。派生は『ウォーハンマー・ファンタジー(1983-)』のグリーンスキン、J.K.ローリング『ハリー・ポッター(1997-)』のグリンゴッツ銀行ゴブリン、ブリザード『ワールド・オブ・ウォークラフト(2004-)』のカザン・ゴブリン、R.F.クアン『バベル(2022)』など英語圏ファンタジー全般に活発に援用される。