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北欧

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🐉精霊(1)
⚔️武器(1)
fafnir

ファーヴニルは北欧神話に登場する悲劇の竜で、十三世紀後半アイスランドの『ヴェルスング・サガ』および『古エッダ』の「レギンスマール」「ファーヴニスマール」に記録される。両資料は西暦1270年頃のコデクス・レギウス(Codex Regius, GKS 2365 4to)写本に保存され、現在レイキャビクのアウルニ・マグヌッソン研究所が所蔵する。同じ題材は十三世紀初頭の中高ドイツ語叙事詩『ニーベルンゲンの歌』でも、ジークフリートが斃す宝物の竜として再話される。元はドワーフ王フレイズマルの息子であったファーヴニルは、神ロキが過失でカワウソに変身した兄弟オトルを殺した代償として持参した黄金宝物 — ドワーフ・アンドヴァリ(Andvari)の呪いを帯びた指輪アンドヴァラナウト(Andvaranaut)を含む — に取り憑かれ、父を殺し弟レギンを追放し、毒を吐く脚なしの大蛇(wyrm)型の竜に変じて黄金の上にとぐろを巻く。英雄シグルズはレギンが鍛えた剣グラム(Gramr)を携え川岸の道に落とし穴を掘って待ち伏せ、竜の鱗のない腹を下から突いて斃す。竜の血を飲んだシグルズは鳥の言葉を解し、心臓を焼いて食べた後すべての知恵を得る。リヒャルト・ワーグナーの『ニーベルングの指環』(1869-1876)とJ.R.R.トールキンの『ホビット』(1937)のスマウグの直接の原型である。

wyrm

ワーム(wyrm、古英語wyrm、古ノルド語ormr、古高ドイツ語wurm)は脚も翼もない原始的な蛇形の巨大龍で、ゲルマン・北欧神話における最も古い龍図像であり、後世のクロマティック・ドラゴンや紋章学のワイバーン分類とは別個の形態系統を成す。語源は印欧祖語の語根『*wérmis(虫、蛇)』にまで遡り、ラテン語vermis、サンスクリット語krmiと同根である。古英語叙事詩『ベーオウルフ(Beowulf)』(現存単一写本、大英図書館Cotton MS Vitellius A.xv、約一〇〇〇年頃)の末尾(二二〇〇-三一八二行)で、五十年間山中の洞窟で宝を守り、盗まれた杯に激怒して村を焼く老龍が『wyrm』と記される。最も有名な事例は十三世紀後半アイスランドの散文エッダ『スノッリ・エッダ(Snorra Edda、1220年頃スノッリ・ストゥルルソン編)』のギュルヴィたぶらかし(Gylfaginning)第三十四章と『古エッダ(Sæmundar Edda)』が記録するヨルムンガンドル(Jǫrmungandr、『巨大な杖』『巨大な棒』)、すなわちミッドガルド(Miðgarðr)の海を取り囲む世界蛇で、自身の尾を口に咥えて人間世界全体を巻き、ラグナロク(Ragnarǫk)の最終決戦で雷神トール(Þórr)と運命的な相打ちを迎える。英国の地方伝承では、ダラム州ペンショーのランブトン・ワーム(Lambton Worm、一四世紀十字軍出身の存・ランブトン卿が魔女の助言で処置、一八六七年バラッド出版)、サセックスのリミンスター・ナッカー(Lyminster Knucker、九世紀サクソン領主が処置)、デヴォン州のシャーボーン・ワーム(Sherborne Wyrm)など、地方単位の巨大蛇伝承が豊富である。

⚔️防具(1)
🐉神・魔(8)