「鈍器」タグが付いたアイテム 4件
棘付き鉄球の打撃武器
モーニングスターは、丸い頭部に複数の金属の棘(スパイク)を植えた打撃武器で、木または金属の柄の先に棘の生えた球状の頭部を備える。名はドイツ語の「モルゲンシュテルン(Morgenstern、明けの明星)」に由来し、四方へ棘が伸びた頭部が星や太陽のように見えることから付いた。鈍器の衝撃と棘の刺突を同時に与え、鎖帷子や詰め物入りの鎧を叩き潰しつつ刺し貫いた。安価で作りやすく——棍棒に釘や鉄の棘を打ち込めばよい——中世の歩兵や農民・市民の民兵が広く用いた。片手用の短いものから両手用の長いものまで形は多様だった。
板金鎧を破壊する打撃武器
ウォーハンマーは、中世後期に発達した板金鎧に対抗するために作られた対甲冑専門の打撃武器である。頭部は二つに分かれ、一方は平らか刻みの入ったハンマー面で重い衝撃を伝え、もう一方は鋭いスパイク(フランス語で嘴を意味するベック)で鎧を貫く。剣が硬い板金を斬れない状況で、ウォーハンマーは二つの道で敵を崩す — ハンマー面で打ち下ろし、鎧が貫けなくともその衝撃を鎧越しに体へ伝えて骨を折り、あるいは意識を失わせ、スパイクでは兜や関節といった弱点や比較的薄い板を貫く。片手で扱う約60~90cmのものから、ポールアーム形の120~180cmのものまで様々で、片手形はおおむね約1~2.5kgだった。
鎖で繋がれた棘球の武器
フレイルは、柄に鎖でつながれた金属の頭部(棘のある、あるいはない球体)を付けた打撃武器である。鎖によって頭部が自在に振られる構造のため、敵の盾の上や横を回り込んでその向こうを打てる、というのが最大の利点とされる。よくある片手型は柄が約40~60cm、鎖が約30~50cmで、総長は約80~110cmである。ただし、この棘のある片手の『鎖+鉄球』フレイルが実際にどれほど広く用いられたかは、学界で論争中である — 中世の挿絵や記録には現れるが、本物の遺物が非常に乏しく、一部の歴史家はその普遍性に疑問を呈する。本来は穀物を打つ農具の殻竿(からざお)から武器化されたと推定される。
甲冑破壊用の金属棍棒
メイスは柄の先に重い金属の頭を付けた打撃武器で、人類史上もっとも古い武器の類型の一つである。青銅器時代から石・金属の頭の棍棒として用いられ、中世には突き出た翼のついたフランジ形やこぶの出たノブ形の金属頭へ発達し、甲冑を砕く武器として活躍した。とりわけフランジ(翼)の設計は打撃の力を狭い縁に集中させ、甲冑が貫かれなくともその衝撃を体の中まで伝える。全長約50~80cm、頭の重さ約1~2kgで、片手に持ち、ふつう盾とともに用いた。中世の聖職者が『血を流さぬため』メイスを持ったという話は広く流布するが、これは後世に作られた俗説で歴史的根拠が乏しい。