LoreArc
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ニクス

Nix · ナイアス · ウンディーネ — 下位の水の精霊

ニックス(古英語nicor 古ノルド語nykr 独逸語Nix・Nixe 英語NixあるいはNixie)はゲルマンとスラヴ民譚の川と湖と井戸等淡水に宿る水の精霊の決定的正典図像にて 魅惑的なる人間の形(主に美女あるいは美男)にて現れて音楽と歌にて人間を水中に誘ふ — 本の姿は魚の尾と魚の鱗あるいは緑の肌の決定的正典図像である。語源は原始印欧語*neigʷ-(洗ふ 浄む)に由来し — ゲルマン祖語*nikwizを経て — 古英語nicor・古ノルド語nykr・古高地独逸語nihhusの結定的正典語彙である。最も決定的なる文献正典は八から十世紀頃匿名作者の古英語叙事詩ベオウルフ(Bēowulf)巻一四百二十二行と巻二千四百二十七行 — 英雄ベオウルフがフルンティングの剣を持ちてグレンデルの母と戦ふ湖の水の怪 nicras — がゲルマン正典の決定的始原にて 千八百十二年から千八百十五年独逸グリム兄弟(Brüder Grimm ヤコブとヴィルヘルム)の子供と家庭の童話(Kinder- und Hausmärchen)七十九番水車小屋の池のニクセ(Die Nixe im Teich)が十九世紀独逸童話ニックス正典の決定的正典である。千七百七十九年独逸詩人ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ(Johann Wolfgang von Goethe 千七百四十九年から千八百三十二年)の詩漁師(Der Fischer)と千八百二十四年独逸詩人ハインリヒ・ハイネ(Heinrich Heine 千七百九十七年から千八百五十六年)の詩ローレライ(Die Loreley)が十九世紀独逸浪漫主義ニックス詩正典を確立し 千九百一年三月三十一日プラハ国立劇場初演の安東·ドヴォルザーク(Antonín Dvořák 千八百四十一年から千九百四年)のオペラ・ルサルカ(Rusalka)がスラヴ・ニックス正典の決定的音楽正典である。

起源

図像学的起源はゲルマン祖語*nikwiz(水の精霊)に由来し 最も早き文献正典は八から十世紀頃匿名作者の古英語叙事詩ベオウルフ(Bēowulf)巻一四百二十二行 — 英雄ベオウルフが nicras(水の怪)と戦ふ — 正典と巻二千四百二十七行 — グレンデル(Grendel)の母が居住する湖の水の怪 — 正典である。八から十世紀古英語nicorと約千二百三十年氷島詩人スノッリ・ストゥルルソン(Snorri Sturluson 千百七十九年から千二百四十一年)の散文エッダ(Snorra Edda)詩語法(Skáldskaparmál)の — 古ノルド語nykr(水の精霊)の — 決定的正典がゲルマン・ニックス図像の決定的始原である。最も決定的なる文献正典は千八百十二年から千八百十五年独逸グリム兄弟(ヤコブ千七百八十五年から千八百六十三年・ヴィルヘルム千七百八十六年から千八百五十九年)の子供と家庭の童話七十九番水車小屋の池のニクセ(Die Nixe im Teich) — 貧しき水車小屋の主の約束により湖のニクセに捕らはれし息子と其の忠実なる妻が魔法の櫛と笛と金糸にてニクセを欺きて逃げし — 正典にて 千八百三十五年ヤコブ・グリム(Jacob Grimm)の学術書独逸神話学(Deutsche Mythologie)巻一第十七章が — ゲルマン民譚のニクセとニッフー(Nixe・Nichu)とノイク(Neuk)とニッケルマン(Nickelmann)の決定的正典を体系化した。千七百七十九年八月二十一日独逸詩人ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ(千七百四十九年から千八百三十二年)の詩漁師(Der Fischer) — 漁師が湖の魅惑的なる水の精霊に引き寄せらるる — 正典と千八百二十四年独逸詩人ハインリヒ・ハイネ(千七百九十七年から千八百五十六年)の詩ローレライ(Die Loreley) — 来茵河の岩の上にて歌にて船員等を誘ふ — 正典が十九世紀独逸浪漫主義ニックス詩正典を決定的に確立した。

特徴

  • 魅惑的なる人間の形(主に美女あるいは美男)
  • 本の姿は魚の尾と魚の鱗あるいは緑の肌
  • 音楽と歌にて人間を水中に誘ふ
  • 溺死せし者の魂を集む
  • 変身の能
  • 水の外にて弱し

物語

八から十世紀頃匿名作者のベオウルフ巻一四百二十二行と巻二千四百二十七行のゲルマンnicor正典が決定的始原にて 約千二百三十年スノッリの散文エッダ詩語法のノルド語nykr正典がゲルマン・ニックス図像の決定的正典である。最も決定的なる文献正典は千八百十二年から千八百十五年独逸グリム兄弟の子供と家庭の童話七十九番水車小屋の池のニクセと千八百三十五年ヤコブ・グリムの学術書独逸神話学巻一第十七章のニクセ正典にて 千七百七十九年八月二十一日ゲーテ(千七百四十九年から千八百三十二年)の詩漁師と千八百二十四年ハインリヒ・ハイネ(千七百九十七年から千八百五十六年)の詩ローレライ(独逸来茵河ボッパルト近 — 百三十米の高さの粘板岩の岩)が十九世紀独逸浪漫主義ニックス詩正典を確立した。千八百三十七年四月七日丁抹童話作家ハンス・クリスチャン・アンデルセン(Hans Christian Andersen 千八百五年から千八百七十五年)の人魚姫(Den lille Havfrue)が — ニックス正典をアンデルセンの悲しき童話に変容せし — 決定的アンデルセン正典となり 千九百一年三月三十一日プラハ国立劇場初演の捷克作曲家安東·ドヴォルザーク(Antonín Dvořák 千八百四十一年から千九百四年)のオペラ・ルサルカ(Rusalka 作品番号百十四 全三幕 ヤロスラフ・クヴァピル台本) — スラヴ民譚ルサルカ(ニックスのスラヴ変容) — が決定的スラヴ・ニックス音楽正典である。最も決定的なる現代視覚正典は千九百七年英国ラファエル前派画家ジョン・ウィリアム・ウォーターハウス(John William Waterhouse 千八百四十九年から千九百十七年)の水のニンフ(The Water Nymphs)と千九百九年の人魚(A Mermaid 英国王立美術院所蔵)がヴィクトリア時代ニックス視覚正典を確立し 千九百七十七年米国TSR社ガイギャックスのD&Dモンスター・マニュアルのニクシー(Nixie) — 五版(二千十四年)現在まで一貫 — が現代幻想RPGニックス正典である。

弱点

ニックスの弱点は ① 水の外にて弱し — ゲルマンとスラヴ民譚の決定的環境結縛正典にてニックスは自らの水(淡水)を離るれば弱くなり — 千八百十二年から千八百十五年グリム兄弟の子供と家庭の童話七十九番正典にてニクセが湖を離れざる — 決定的正典 ② 鉄 — ゲルマン民譚の決定的正典にてニックスが鉄を恐ると — 西洋妖精図像の一般弱点正典 ③ 塩 — ゲルマン民譚の決定的正典にてニックスが塩を恐る正典 ④ 十字架と神聖なる歌 — 中世欧州天主教正典にて十字架と聖歌がニックスを追ひ得 — グリム兄弟正典 ⑤ 魔法の道具 — 千八百十二年から千八百十五年グリム兄弟の子供と家庭の童話七十九番水車小屋の池のニクセ正典にて忠実なる妻が魔法の櫛(髪)と笛(歌)と金糸(糸)にてニクセを欺きて — 夫を救ふ — 決定的正典的弱点 ⑥ 約束の破れ — グリム兄弟正典にてニックスとの約束を破りし人間が処罰さるるも終に約束が解けし正典 ⑦ 真の愛 — 千八百三十七年アンデルセンの人魚姫正典にてニックス(人魚)が人間王子の真の愛を受けざれば — 泡と変ずる — 決定的アンデルセン悲劇正典 ⑧ 暁の光 — ゲルマン民譚正典にて暁の光にニックスが弱化。千八百二十四年独逸詩人ハインリヒ・ハイネ(千七百九十七年から千八百五十六年)の詩ローレライ(Die Loreley) — 来茵河の岩の上にて歌にて船員等を誘ひて — 船員等の船が座礁して死す — 決定的浪漫主義正典結末が十九世紀独逸ニックス悲劇の決定的正典にて 千八百三十七年アンデルセンの人魚姫の — 人魚が泡と変ずる — 正典結末が十九世紀丁抹ニックス正典の決定的結末である。

文化的・歴史的意義

ニックスは単なる水の精霊図像に非ずして八から十世紀古英語ベオウルフのnicorと約千二百三十年スノッリの散文エッダのnykrと千八百十二年から千八百十五年グリム兄弟の子供と家庭の童話と千八百三十五年ヤコブ・グリムの独逸神話学と千七百七十九年ゲーテの漁師と千八百二十四年ハインリヒ・ハイネのローレライと千八百三十七年アンデルセンの人魚姫と千九百一年ドヴォルザークのオペラ・ルサルカと千九百七年から千九百九年ウォーターハウスの絵画と千九百七十七年D&D幻想RPGが横貫するゲルマンとスラヴ水の精霊正典の決定的図像である。ゲルマン祖語*nikwiz(水の精霊)に由来する — 古英語nicor・古ノルド語nykr・古高地独逸語nihhus・中世高地独逸語nickes — の決定的正典語彙がゲルマン民譚の決定的正典にて 千八百十二年十二月二十日独逸カッセル(Kassel)にて初版出版されたグリム兄弟(ヤコブ千七百八十五年から千八百六十三年・ヴィルヘルム千七百八十六年から千八百五十九年)の子供と家庭の童話(全七版千八百五十七年まで — 二百編以上収録)の七十九番水車小屋の池のニクセが十九世紀独逸童話ニックス正典の決定的決定作である。千八百三十五年ヤコブ・グリムの学術書独逸神話学(Deutsche Mythologie)巻一第十七章は — ヤコブ・グリムがゲルマン神話と民譚の比較神話学的研究を体系化せし — 決定的学術正典として十九世紀独逸民俗学の決定的正典となった。千七百七十九年八月二十一日ゲーテ(千七百四十九年から千八百三十二年)の詩漁師(Der Fischer)と千八百二十四年ハイネ(千七百九十七年から千八百五十六年)の詩ローレライ(来茵河ボッパルト近 — 百三十米の高さの粘板岩の岩にて歌にて船員等を誘ふ正典)が十九世紀独逸浪漫主義詩の決定的正典にて 千八百三十七年四月七日コペンハーゲン出版のアンデルセン(千八百五年から千八百七十五年)の人魚姫(Den lille Havfrue)は — ニックス正典をアンデルセンの悲しき童話に変容 — 十九世紀丁抹童話の決定的正典となり 千九百八十九年ディズニーアニメーション人魚姫(The Little Mermaid 全世界興行約二億千百万米ドル)にて二十世紀グローバル変容を成した。

ポップカルチャーでの登場

ベオウルフ 巻一四百二十二行と巻二千四百二十七行 八から十世紀頃 — ゲルマンnicor決定的正典始原スノッリ 散文エッダ 詩語法 約千二百三十年 — ノルド語nykr決定的正典グリム兄弟 子供と家庭の童話 七十九番水車小屋の池のニクセ 千八百十二年から千八百十五年 — 独逸童話決定的正典ヤコブ・グリム 独逸神話学 巻一第十七章 千八百三十五年 — ゲルマン神話学ニクセ決定的正典ゲーテ 詩漁師 千七百七十九年 — 独逸浪漫主義詩正典ハインリヒ・ハイネ 詩ローレライ 千八百二十四年 — 来茵河決定的詩正典アンデルセン 人魚姫 千八百三十七年 — 丁抹童話決定的正典ドヴォルザーク オペラ・ルサルカ 千九百一年 — スラヴ決定的音楽正典ウォーターハウス 絵画 水のニンフと人魚 千九百七年から千九百九年 — ヴィクトリア視覚正典ガイギャックス D&Dモンスター・マニュアル ニクシー 千九百七十七年 — 幻想RPG正典

関連項目

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ナイアド

精霊王

Naiad · エライム · エルクイネス — 水の精霊王

ナイアド(希臘語Ναϊάς Naiás 複Ναϊάδες Naiades 英語Naiad)は希臘神話の淡水(泉と川と湖と井)に宿る水源(水源)精霊(νύμφη nymphe)にて 美しき人間女性の形にて自らの宿る水源の神性を具現する — 希臘神話自然精霊の決定的正典図像である。語源は希臘語動詞ナエイン(ναίειν naein 流るる)に由来し 四大精霊の分類 — ナイアド(淡水)とオケアニド(Oceanids 大洋)とネレイド(Nereids 海塩水)とドリアド(Dryads 樹) — の中淡水の決定的正典である。最も決定的なる文献正典は紀元前七百年頃希臘詩人ヘシオドス(Ἡσίοδος Hesiodos)の神統記(Θεογονία Theogonia) — 三百六十四から三百七十行 川の神オケアノス(Ὠκεανός Okeanos)と其の姉妹テティス(Τηθύς Tethys)の間に生まれたる三千名の姉妹オケアニドと三千名の川神(Potamoi)正典 — がナイアド正典の決定的文献にて 紀元前八世紀ホメロス(Ὅμηρος Homeros)の叙事詩イリアス(Ἰλιάς)巻十四と巻二十とオデュッセイア(Ὀδύσσεια)巻十三と巻十七に川の精霊が決定的に登場する。希臘デルフォイ(Δελφοί)アポロン神殿の傍のカスタリア泉(Κασταλία Kastalia)に宿るナイアドのカスタリア — 詩の予言の靈感の正典 — が最も決定的なる個別のナイアドにて 千八百九十六年英国ラファエル前派画家ジョン・ウィリアム・ウォーターハウス(John William Waterhouse 千八百四十九年から千九百十七年)の絵画ヒュラスと精霊たち(Hylas and the Nymphs)が十九世紀ヴィクトリア時代ナイアド視覚正典を確立した。

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ネレイド

上位

Nereid · シクエル · エンダイロン — 上位の水の精霊

ネレイス(希臘語Νηρηΐς Nereis 複Νηρηΐδες Nereides 英語Nereid)は希臘神話の海の老人ネレウス(Νηρεύς Nereus)とオケアニスのドーリス(Δωρίς Doris)との間に生まれたる — 五十名の海の精霊姉妹(νύμφη nymphē) — の決定的正典図像である。精霊の四大分類 — ナイアド(淡水)とオケアニド(大洋)とネレイス(海塩水)とドリュアード(樹)とオレアド(山) — の中海塩水の決定的正典にて 最も決定的なる文献正典は紀元前七百年頃希臘詩人ヘシオドス(Ἡσίοδος Hesiodos)の神統記(Θεογονία Theogonia)二百四十から二百六十四行 — ネレイス五十名全員の名を呼ぶ — 結定的正典である。最も決定的なるホメロス正典は紀元前八世紀ホメロス(Ὅμηρος Homeros)のイリアス(Ἰλιάς)巻十八三十五から六十四行 — 英雄アキレウス(Ἀχιλλεύς)の母にしてネレイスのテティス(Θέτις Thetis)が息子の友パトロクロス(Πάτροκλος Patroklos)の死に悲しむ折に — 三十三名のネレイス姉妹が深き海洞より上り慰むる — 希臘叙事詩の決定的正典の場にて 最も決定的なる視覚正典は千五百十二年頃伊太利ルネサンス画家ラファエロ(Raffaello Sanzio da Urbino 千四百八十三年から千五百二十年)の絵画ガラテアの勝利(Trionfo di Galatea) — 羅馬ヴィラ・ファルネジナ(Villa Farnesina)所蔵 — がルネサンス・ネレイス視覚正典の決定的決定作である。

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ウンディーネ

中位

Undine — 中位の水の精霊

ウンディーネ(羅典語Undina 独逸語Undine 英語Undine)は千五百六十六年瑞西の医学者と錬金術師パラケルスス(Paracelsus 本名テオプラストゥス・ボンバストゥス・フォン・ホーエンハイム 千四百九十三年から千五百四十一年)の死後出版羅典語著書精霊と空気精と小人と火精の書(Liber de Nymphis Sylphis Pygmaeis et Salamandris)の四大元素精霊(Elemental Spirits)中物(Aqua)を担ふ決定的正典精霊である。語源は羅典語ウンダ(unda 物波 波)より派生したる — パラケルススの新造語ウンディナ(Undina) — の決定的正典語彙にて 美しき人間の女の形にて — 瀑布と湖と泉等淡水に宿りて — 本来霊無きも人間と婚姻すれば霊を得る — 決定的正典図像である。最も決定的なる文学正典は千八百十一年独逸浪漫主義作家フリードリヒ・ド・ラ・モット・フーケ(Friedrich de la Motte Fouqué 千七百七十七年から千八百四十三年)の短編小説ウンディーネ(Undine) — 人間の騎士フルブラント(Huldbrand)と婚姻して霊を得たるウンディーネが夫の背信にて死に至るる — 結定的浪漫主義悲劇正典にて 千八百十六年八月三日伯林王立劇場初演E・T・A・ホフマン(E. T. A. Hoffmann 千七百七十六年から千八百二十二年)のオペラ・ウンディーネ(Undine) — フーケ自らの台本 — が独逸浪漫主義オペラの決定的正典である。千九百五十八年十月二十七日倫敦コヴェント・ガーデン王立オペラ・ハウス初演ハンス・ヴェルナー・ヘンツェ(Hans Werner Henze 千九百二十六年から二千十二年)のバレエ・ウンディーネ(フレデリック・アシュトン振付 マーゴ・フォンテイン主演ウンディーネ)が二十世紀バレエの決定的正典である。