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投擲用の軽い槍
ジャベリン(投げ槍)は、全長およそ150~200cmの、投げるために設計された軽い槍である。手に持って突く普通の槍と異なり、遠くへ正確に飛ぶよう柄が細く軽く、重心がよく取られている。最も有名な変種はローマのピルムで、穂の下の細い軟鉄の柄が敵の盾に刺さるとその重みで曲がり、抜きにくくなる独創的な設計が特徴である — 刺さったピルムが盾を引き下げると、敵はついに盾を捨てねばならなかった。ジャベリンはほぼあらゆる大陸の文明で独立に現れた普遍的な武器であり、投げた直後には剣や別の槍に持ち替えて戦いを続けるのが一般的だった。
石を投擲する原始的投射武器
スリングは、革や布で作った小さな袋に石や鉛の弾を入れ、遠心力で投げる古代の投射武器である。袋の両端に二本の紐を付け、頭上や横でぐるぐる回し、片方の紐を放す瞬間に弾がすさまじい速度で飛び出す。構造はこの上なく単純で材料費がほとんどかからないが、熟練した投石兵が放つ石は頭蓋骨を砕くほどの速度を出した。とりわけバレアレス諸島(今日のスペイン領マヨルカ・メノルカ)の投石兵は古代世界最高の精鋭投石部隊で、カルタゴやローマの軍に傭兵として活躍した。旧約聖書でダビデが巨人ゴリアテを倒した武器としても広く知られ、鉛の弾(グランデス)を使えば射程と威力が大きく増した。
紐付き石の投擲武器
ボーラは二~三個の重い石(または金属)の錘を紐でつないだ投擲武器で、投げると回転しながら飛び、対象の脚に巻きついて動きを縛る。殺すより『捕らえる』ための捕獲武器であることが最大の特徴である。南アメリカのパタゴニアの先住民が発達させた狩りの武器で、レア(ニャンドゥ、南米のダチョウ)やグアナコ(ラマの野生の近縁)のような速い草原の動物を狩るのに主に用いた。のちガウチョ(南米のカウボーイ)が牛を追うのに使ってさらに有名になった。錘一個の重さは約200~500g、紐の長さは約60~100cmで、戦いの武器としても用いられ、インカ帝国の軍が戦場で活用した。