デーン・アックス
ヴァイキングの両手戦斧
デーン・アックスは、9〜11世紀のヴァイキング時代の大型両手戦斧で、約120〜170cmの長い柄の先に三日月のように広く湾曲した刃を備えた強力な斬撃武器である。刃の幅は最大で約30cmに達するが厚みは薄く、頭部の重さは1〜2kgにすぎないため見た目より軽くて速く、剣に劣らぬ深い切れ味を生む。両手で大きく振るって盾を断ち割り、騎兵の馬の脚を断つのに用いられ、ヴァイキング戦士のなかでも最も勇猛な精鋭の象徴だった。1066年のヘイスティングズの戦いでは、イングランド王ハロルドのヒュスカール(親衛戦士)がこの斧でノルマン騎兵に立ち向かった様子が、バイユーのタペストリーに残されている。