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日本の侍の魂が宿る曲刀
刀(カタナ)は日本を代表する片刃の曲刀で、武士階級の象徴であり『魂の宿る』武器と見なされる。刃の長さ約60~80cmの緩やかな曲線をもち、玉鋼を幾度も折り返して鍛える独特の鍛錬法で作られる。刀身の棟は軟らかい鋼、刃は硬い鋼からなり、しなやかさと切れ味を兼ね備える。粘土を塗って部位ごとに異なる焼き入れを施して生じる刃文は、刀ごとに固有である。室町時代(一三三六~一五七三)に今の形が定まり、帯に刃を上に向けて差す佩き方は、抜く動作そのものを斬りにつなぐ素早い抜刀(居合)を可能にする。
刺突特化のルネサンス細剣
レイピアはルネサンス期のヨーロッパに生まれた突き特化の剣で、約100~130cmの長く細い両刃の刀身が特徴である。刀身は細く硬く、先が鋭くて突きに最適化されている。最も目を引く特徴は手を包む複雑な『スウェプトヒルト』のガードで、複数の輪とナックルボウ、クィヨンが手全体を鳥籠のように守る。十六~十八世紀ヨーロッパの貴族と民間人の護身用武器であり、名誉を賭けた決闘の標準武器だった。細く見えるが、長い刀身と大きなガードのため総重量は約1~1.4kgに及ぶ。現代フェンシングのエペ・フルーレがこの武器から発達し、体系的な剣術の流派の誕生を導いた武器でもある。
拳で握る小型円盾
バックラーは直径約二十から四十センチの小型の円い盾で、中央に盛り上がった金属の突起(ボス)の内側の握りを拳で握って用いる能動の防具である。大きな盾が腕に縛って体を覆うのと違い、バックラーは手首を自由に動かし、攻撃を正面で受けるより滑らせて逸らし、相手の武器を打って押しのけ、あるいは絡め取って隙を作るように用いた。剣を握る手まで覆い、防ぐと同時に相手の刃を制する攻防一体の道具であった。剣とともに用いる「ソード・アンド・バックラー」の技は中世欧州の剣術の中心の分野で、それに関する剣術の教本が幾つも伝わる。金属板一枚で作ることが多く安価で、小さく腰に下げて持ち運べたため、玄人の戦士だけでなく中世の市民の護身の武器としても広く用いられた。